ライブ

 土曜日は今年最初のBarracudaライブ。今回はレギュラーメンバーではなく、ギャラもお高いバリバリの現役ジャズミュージシャンと一緒でした。

 ちなみに歌のお姉さんのページ

 レギュラーメンバーとのライブでも、僕自身は楽しんでたし、毎回成長が実感できていたので特に不満を感じていなかったのだけど、マサヨさん(歌のお姉さん)にとっては、なかなかレベルの上がらない(要は練習してない)メンバーに対してかなりストレスが溜まってたみたいで、僕のいなかった今年最初のライブでどうやら爆発したらしい(僕も気を付けないと!)。でも、確かに今回のライブ、緊張感も全然違ったし、とにかく僕自身も今までにない集中力と気合いの入りようで、丸一日練習した以上に疲れた。でも、自分より上(それもかなり)のレベルでやることで、今までのどのライブより充実感があった。特にギターのジェフさんは、パットマルティーノばりの連続変態スケール練習とか、僕自身の大好きなタイプのギターソロで、僕自身も一緒に演奏しながら熱くなっていくのが分かる。ベースのフレッドさんも他の楽器も演奏する人らしいベースらしからぬフレーズで、実は僕、何度か構成見失ってました。特に今回一番だったのは激速ブルース。レストランでの演奏と言うことも忘れ、また8bars〜4bars〜2barsといったソロ交換ではジェフさんのあおりもあり、自分の実力の全て、いやそれ以上のものが出せたと思う。録音しときたかったなー。
 たまたま店のバーテンが音楽学校でジャズを専攻しているということで、休憩時間中もジェフさんの無料レッスンとなっていたり、ジャズ理論についての議論をしたり(僕にはほとんどわからないけど)、マサヨさんもバークリー時代に戻ったみたいだ、って言ってたけど、そう、ジャズの「熱い」感じというか、そういうのがビシビシ伝わってきて、あっという間の3時間だった。どうしても彼らのギャラが高くなってしまうので、僕にはチップの分け前しかないってマサヨさんに恐縮されてしまったのだけど、それどころか、お金払ってでもまたやりたいす。あー、もうこういうのがあるから音楽、辞められない!
 話は変わるのだけど、ちょうど事務所の先輩と帰国後や今後のキャリアについて話をする機会があって、その中での先輩の一言「何をするかよりも、誰とするかを重視したい」と言う言葉が、なんだか今回のライブでとても実感できた。僕自身はあまり今の会社にこだわりもないけど、ただ、他の会社で仕事するっていうのを考えた場合に、自分で自分を律してレベルを上げていくのはなかなか難しいと思う。それよりも、社内のレベルの高い人を仕事をすることで、自分のレベルを上げていく、こうした環境はやはり一定規模以上の会社の大きなメリットの一つであり、自分次第でいくらでもレベルを上げていくことが出来るのではないかという気がする。音楽もそうだけど、「求めよ、さらば与えられん」ってことなんだろうな。そう考えると、僕は今まではとても幸運だった気がする。むしろ安きに流れる自分に対してすごく刺激的な友人に恵まれてきた。特に求めなくても常にレベルの高い友人・周囲に恵まれてきた。今のところ圧倒的に借りてる状態だ。少しでも返していかないと。