そうでもなかった

 えー、昨日ちょっと思わせぶりに書いたんですが、実は今日、去年の9月にスピード違反で捕まったことに関して、交通裁判所に出頭してきました。こないだ裁判日程の予約をしたときに、会場を下見してみたら、映画とかに出てくるような法廷で、実は少し興奮してたんでした。ただ、自分の記憶では過去一年間、駐禁や信号無視など、ちょっと交通違反が続いていたので、万が一免停とかになっちゃったら困ると思ってちゃんと調べようと思ったのですが、昨日の晩、いくら探しても裁判の予約票が見つからず、どこ参照して良いのかも判らない状態だったんです。まあ、でも周りの人の話を聞いている限りだと、いきなり免停になるってことはないかなとは思ってました。
 朝一でパロアルトにある高等裁判所(?SuperiorCourt)へ向かったんですが、いきなり建物に入るときのセキュリティチェックでズラーっと並んでいて、開始ギリギリ、いやちょっと遅れて裁判所に入廷。入り口のリストを見ると後ろから二番目の54番。こりゃあ相当時間掛かるなあと思っていたら、通訳の人が声かけてくれて前の方の席に座る。で、裁判官の長々とした説明を通訳してくれたんだけど、さっぱり判らなかった。とにかく、18ヶ月中1回はトラフィックスクールに行くことで、記録を抹消することができるというのは理解したけど、まあ、今更記録消したって残ったって、あと3ヶ月だしいいやと思って、最初からさっさと罰金を払って帰ってくるつもりでした。
 裁判官による一通りの説明が終わったあと、通訳付きの人を先に処理するっていうことで、二番目に前に立たされて、高いところに座っているヒゲ面のいかにもって感じの裁判官から、「何時何時どこで65マイル制限のところ84マイル走行スピード違反ですね?」と聞かれ、素直に「ハイ。」で、トラフィックスクール行くかどうか聞かれたけど、「今日お金払ったら本件は終了ですよね?」と確認したらその通りというので、スクールには行かずこの場でお金払うっていうことにして、それでおしまい。支払窓口にて小切手を切って、通訳の人にお礼を言ってさっさと仕事に向かった。
 一通り上司に説明したところ、裁判所としては本件はクローズだとしても、ポイント次第では免停になる可能性があるんじゃないかと指摘され、やっぱスクール行くって言っておいた方が良かったかと急に不安に。確かに裁判所とDMV(日本の運輸局?免許センター?)がスムーズに連携して、親切に裁判官が「あんたスクール行かないと免停だよ」と教えてくれるとは思えない。終わったつもりでいたけど、あー、これから免停になったら面倒くさいなー・・・
 こないだ読んだカズオイシグロの本で、「知りたがりの人」「信じたがりの人」っていう言葉があったのだけど、僕、間違いなく「信じたがり屋」しかも、かなり自分にとって都合良く楽観的。まあ、それはそれで心配性よりは良いかなと思うのだけど、人に迷惑かけないようにしないとなあ。