ライブと業界と酒

  • 矢野顕子さとがえるコンサート2007・・・夏のトリオに続いて今度はyanokami&矢野顕子ソロを見に行った。yanokamiはCDyanokamiも良かったのだけど、ライブ、思っていた以上に良かったです。ハコ(NHKホール)がでかいってのもあってCD以上に音場がくっきりして、ゴージャスなサウンドメイキングが堪能できました。レイ・ハラカミはヘッドホーンでモニターするのではなく、ちゃんと二つのスピーカで出音でモニターしてたみたいで、かなりサウンドに気を遣っていたように感じられました。聞き流してしまえばそれまでだけど、実は非常に細部にまで凝った、プロの技を感じさせる、大人のライブでした。後半のソロもニットキャップマンや素晴らしい日々、春風といったカバーもの、Rose Gardenなどの夏のトリオでも力入ってた曲、さらにはellegardenの曲などもあり、あっという間の2時間半でした。それにしても、ピアノソロって聴いてる方も緊張しちゃうんだよね。特にこんなのSUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女~ [DVD]見ちゃってからというもの、ミスとかがある度にギクッとしてしまいます・・・今回は特に気になったなあ。

 矢野顕子のライブの帰り道で話をしていてふと思いついたのが、これからの芸術的な表現って、メディア(何であるかを問わず)を通じた瞬間にプロとアマの差って限りなくなくなっていくことから、プロがプロたる証明の場って言うのは、劇場やコンサートといった”ライブ”のみになっていくんじゃないかということ。このこと自体は実力がある人にとっては歓迎されることだろうけど、業界にとってのインパクトは大きいんじゃないかなあ。前にこんな記事があったけど、これからはCDを売るためのコンサートから、コンサートに誘導するためのCD(かどうかはともかく)になるというのを象徴している感じ。すると、こないだプリンスがロンドンでCDを配ってたというけど、これからのCDは町で配ってるティッシュになるわけですな。いやあ、レコード業界は大変だ・・・

 矢野顕子の後は、大学の先輩のライブのために曙橋へ。

 でもって、その後は先輩と久しぶりの飲みで新宿2丁目へ。先輩の行きつけの店とのことで店員のお姉さん方や他のお客さんも顔見知りで、僕もすぐにうち解けることができました。で、そこで食べたのが「ミーソソーススバゲッティ!」なんでも店の姉さんの家庭の味とのことで、普通のミートソースを味噌と味醂でのばしたというのだけど、これがとてもウマー!深夜にも関わらず先輩は特盛りを注文してましたが、納得の味。僕も少しだけと言いながらずいぶんつまみましたが、このミーソソースを求めて通ってしまいそうな感じです。先輩と飲むのは久しぶりだったこともあり、結局ワインを2本開け3時過ぎに帰宅。日曜午前中は廃人でした。