解禁と壮行

 先週から続いていた病気もどうにか治まった気配。ま、桜も満開ってことで、しばらく絶っていたお酒解禁しました。さっそく土曜日は渡米する友達の壮行会を地元で開催。いつもの居酒屋ではなく、折角だからってことでお寿司屋で開催。最初の刺身盛り合わせ、毛ガニ、天ぷらなどなど、焼酎のボトルも2・3本空けたのかな?まあ、結構良い気分になりました。久しぶりの友達もいて、しばらく酒飲んでいなかったらしくてこの日はご機嫌でしたね。まあいろいろ家庭のこととか大変なようですが、その包容力の大きさでこれからも頑張って欲しいなあ。寿司屋を出た後は、仲間の一人の家に上がり込んでシャンパンやワインなどを飲んでましたが、実はこの辺から余り記憶がありません。確か寝てはいなかったと思うのだけど・・・で、その後はタクシーで友人が泊まるホテルへ行き、とにかく彼が赴任するオレンジカウンティの地図を見ながら、僕も出張ではなんどか行ったことがあったので、記憶を思い出しながら光景を思い描いておりました。

 気がついたら家で寝てましたが、食い過ぎですごく気持ち悪かった。なんとかゲロはしませんでしたが、きつかったなあ。で、昼過ぎに起きて、花見に行く元気もなく、家で撮りだめしてたビデオなどを見ることにした。で、ちょうどフジテレビの朝7時からやってる「ボクらの時代 - フジテレビ」という番組で、鳥越俊太郎岸恵子藤原正彦(「国家の品格」の著者)の鼎談だったのだけど、3人とも海外在住経験があって、それを通じて日本(人)や文化というのを改めて意識した、ということを言っていた。その象徴が、まあ「品格」って言葉って言えるってことかな。まあ、言ってることは実感としても良く判ったし、別に反対意見があるわけではありません。

 でもねえ、僕こういう議論聞いてていつも思うのが、日本や日本人、日本文化っていう相対的なもの、全体像みたいな議論ってホントに意味あるのかなあ?ということ。「アメリカでは○○、日本では◇◇」なんてのを語らせれば、僕だって数時間話できると思うけど、でもそんな話聞きたい?(ちなみにそういうことばかり言う人を「でわ夫人」といって嫌われます・・・)やっぱりさあ、そういう話ってどこかに優越感があるような気がするんだよねえ。「僕は知ってるんだよ」みたいな。それよりも、僕個人がその体験から何を学んだか、というだけのことだと思うんだよね。じゃそれはなんなんだって言われると、「強い個人」を目指すと言う点に尽きると思います。日本でもアメリカでも、どっちにいても通用するような個人のあり方について、意外とはっきりとしたビジョンが持てています。それは能力や精神ということだけでなく、情緒とか、遊び心とか、まあ全ての面での成長ってことですが、実現のための方法論はいろいろあって良いと思うわけです。アメリカのように、ヒーローとしての抽象化とマニュアル主義を徹底することも一つ。日本的に一人孤高の精神を貫ぬくと言うやり方もあるでしょう。どれが自分に合ってるのかは、やはり歴史とか文化において、いかに偉大な先達に触れることができるか?では無いかと思い、そういう必然性から、否応なく歴史・文化への憧憬が生まれてくるんじゃないかと。ちなみに、アメリカだってプラグマティズムという立派な文化があると思いますよ。歴史は無いですけどね。疲れたのでこの辺で。