演劇?

 今日は珍しくこんなのを見に行ってきた。
藪の中 〜Distruthted(ゆがみ)〜
 原作が芥川龍之介の「藪の中」・・・というよりも、僕には黒澤明の「羅生門」のイメージの方が強いのだけど、あの、殺人事件の証言がみんな違ってて不条理・・・っていう話。何カ国語かの俳優さんがそのまま自国語で台詞を喋っている。僕は話の内容を知っていたし、まあ英語は聞き取れたので純粋に演技の表現を楽しめたけど、一部の台詞はフランス語だったり、ドイツ語かな?まとにかく全然判らない台詞もあったせいなのか、台詞なのか効果音なのか判らないような音を上手く使った点、音響的なところは印象に残ってる。音響もそうだけど、照明も影絵を上手く使ったり(決して平成モンド兄弟(古!)ではないけど、あのイメージ・・・)、俳優自身がLEDライトを持って照明係みたいだったり、面白かったな。あと演技自体は「身体表現」といって、一応抽象的な表現を目指しているっぽい。でも麿赤児の大駱駝館を見た目としては、それほど抽象度が高すぎず、比較的判りやすかった。
 いずれにしても、こうした小劇場に見に行くのは、ほとんど初めてだったのだけど、汗とか、息づかいとかを感じられるほど俳優さんと近いっていうのは、音楽でジャズクラブが良いのと同じように、臨場感があっていいですね。

疲れない体をつくる「和」の身体作法―能に学ぶ深層筋エクササイズ

疲れない体をつくる「和」の身体作法―能に学ぶ深層筋エクササイズ

 たまたま読んでいた本なんだけど、この本の中に出てくる能の先生が上の劇のパンフでスペシャルサンクスで名前が挙がっていた。ま、本の中身は深層筋とロルフィングです。まだまだこれからですが、こっそり鍛えようかと思っています(嘘)。