滅び

 マンガを読んでいる。

ジャカランダ

ジャカランダ

 しりあがり寿の破壊衝動というと、弥次喜多in DEEP (1) (ビームコミックス)なんか最たるモノだけれども、こういうカタストロフィックな破壊だけでなく、方舟のような、静かな滅びの美というのも捨てがたい。どちらのパターンでも、滅びと再生(とか輪廻とか)っていうテーマがあって、それは多分しりあがりの表現の当初からあったような気がする。夜明ケ (Jets comics)とかみてると、大学生の時からのテーマのようですね。こうした破壊衝動みたいなのを表現していこうとするには、マンガ入門 (講談社現代新書)で自分自身が言ってますが、やっぱり内部に怪物を飼っているということなんでしょう。でも40歳も過ぎてもなおってのがすごいです。

 もう一つ、本屋で見つけて気になってた本。Amazon大人買い

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

 うーん、こんなに読むのがしんどいマンガは初めて。内容だけでなく、もともと絵の質と言う意味では余り好きなタイプではないけれど(女の子が可愛くないんだもん)、内容は9.11以降あり得ないでしょうってくらい、バイオレンスに満ちあふれてます。ここまで救いのない表現っていったいなんなのか。ハリウッドあたりで制作されたなら、絶対エンディング書き換えられちゃうだろうなあ。まあ、ちょっとあまり人には勧められませんが、異色の傑作であることは間違いないです。

 全然関係ないけど、亡びというテーマでは、たまたまこんな本も読んでたとこです。

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

 ブルータスかなにかでSFの特集をやってたときに、そういや昔読んだ気はするけど、内容覚えて無かったなあと思って改めて読んでみた。読んでる内に思い出してきたのが、以前は旧世代最期の人類がいとも簡単に滅んでしまったのに違和感を感じていたのだけど、それについては今の方がなんとなくしっくりくるな。

 まあ、それぞれに共通なのは、圧倒的な”力”に対して、陳腐な、脆弱な、自分の”身体”に無責任な倫理とかヒューマニズムというのはむしろ悪なのだなということです。多分宗教もそう。で、それらが試されるという可能性を意識できる創造性っていうのは、なかなか持てるものではないのではないかな。

朝体重:96.1kg
朝食:なし
昼食:ココイチカレー(豚しゃぶ、ほうれん草、チーズ、2辛)、ポテトサラダ、水
その他:カフェラテ、果物ゼリー
夕食:おにぎり(ツナマヨ、明太子)、総菜4種、水
夜体重:97.6kg