再会

 もう渡米して3年半が経つのだけど、振り返ってみると、当初は長くて3年とか言われてて、正直なところ、こっちで頑張るとかってあんまり考えてなくて、良い充電期間になれば、位に考えてたのだけど、さすがにそんな調子で3年も過ごしてられる訳がなく、特に去年は、いつ帰国しても良いような心の準備とか考えてばかりいたら、かなりどつぼにはまってしまった一年だった気がする。結局、この1月にビザを更新し、あんまり帰国のこと気にしてもしようがないって思ってから、スノボにはまってみたり、音楽を再開してみたり、それにともなって人脈がいろいろ拡がってみたりして、だんだん調子が出てきて、それでも仕事とかはまだまだ本調子ではないにしても、かなり自分を取り戻しつつある気がする。最近は逆に戻れって言われても戻らないような選択肢も少し現実的に考えるようになってきた。

 やっぱり現実的には、日本関連の仕事での転職だろうけど、別に転職ってことだけでなく、改めて学校に行ってみるとか(これは多分帰国と関係ないつもりでやらないとだめだろうけど)、期間を決めて音楽に集中してみるとか(まあこれはちょっと・・・でもチャンスの国アメリカだし!)、多少はたまった貯金で世界放浪してみるとか(行くとこまで行ってみようかと)、まあ、とにかく、将来の選択肢を広げてもいいのかなと考えてる今日この頃、やっぱり一番大きいのは、こちら(米国)で友達が増えてきたってことのような気がする。単なる遊び友達というだけでなくて、本当に困ったときでもいろいろ支えてくれそうな、そういう友達が渡米後3年半が過ぎて、ようやくできてきた気がする。また別にアメリカでとかこのベイエリアの限ったことではなく、世界どこに行ってもなんとかやっていけるような、そんな漠とした感覚もあるかなあ。

 今から2年ほど前に、米国ベンダのツールを使って日本でのサービスビジネスを立ち上げるという新規事業立ち上げで、契約まで至った数少ない案件の一つがあるのだけど、今日はその当時米国ベンダ側の担当だった人と久しぶりに再会した。実はその後そのベンダがつぶれてしまい、彼もその会社を辞め、でもその後も地元のベンチャー企業を紹介してくれたり、今は出身大学のMBAのスタッフをしているというので、MBA取得を相談してみたり、継続して連絡を取り合っていた。向こうから来るっていう連絡をくれたのも嬉しかったけど、今日は上司(とその家族)も含めて一緒に飲んで食って、すごくリラックスした、楽しい時間が過ごせた。話の内容は他愛の無い話が中心だけど、英語でもなんかウマが合うって言うか、もちろんすごく気を遣ってくれてるのは分かったけど、それでもほとんど英語で話してる感じがしない気がした。そういう感じって、きっとアメリカでは持てないだろうなあと勝手に決めてたけど、決してそんなこと無かったんだよね。

 ま、そんなこともあって、なんかますます将来に向けて、今が考えどきと思わざるを得ない今日この頃なんです。

 ちなみに、その彼には5人の子供がいるのだけど、それぞれに彼と奥さんとの思い出の地にちなんだ名前をつけている。彼の地元や奥さんの出身地、二人の出会いの地、新婚時代、で今住んでいるところ。なんていうか、人生の節目節目を決して忘れない、なんかすごく良い感じがする。ちなみに去年生まれた上司の子供のミドルネームも、今住んでる土地にちなんだ名前だったというのを今日はじめて聞いたのでした。うーん、いいなあ。