なんだか

 新年からどうも気分が乗らないんだよねえ・・・。とはいえ土曜日は定例ライブ。クリスマスが終わってからは次のレコーディングに備えて、マサヨさんのオリジナルの曲を中心に、ライブでの演奏を通じてアレンジをまとめている。いくつかは一発でリズムが決まるのもあれば、なかなか体に入ってこない曲もあり、ま、多少時間の余裕はあるのでいろいろ試していってるところ。休憩中にジーンとリズムアレンジについていろいろ議論したりして、なかなか刺激的・創造的な時間でした。元気もらって帰ってきました。日曜のスノボは休みのつもりだったので、またSakaeかどっかで一人打ち上げして帰ろうかと思ったけど、途中で牛乳など最低限の食料を買ってすぐ帰宅。なんとなく早く帰りたかったのは、年末から読みかけていた本を読むためだったんだな。

  • わたしを離さないで

    わたしを離さないで

    ・・・いやー、なんかこれもすごい本です。レイクタホに行ってたときに読んだのだけど、もう一度読み返さずには居られなくて再読。始めは学園追憶モノかと思いつつ読み始めたのだけど、どうも引っかかる言葉が次々に出てくる。で、それをうまーく展開していくストーリで、とにかく最初から最後まで、非常に入念に構成されたいて、「抑制の利いた」と言う評判がよく判る小説です。ただし、設定やキャラクターの異常さ(いや、あまり異常でも無いのかなあ)が、第三者的に描写されているのではなく、あくまでも主人公のたんたんとした独白によって示されていくところに、静かな感動と同時になぜか不気味さを感じた。感覚は全然違うのだけど、以前に東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~を読んだときに、感動だけでなく、遊びの無い描写に身を切るような鋭さのようなモノを感じたのを思い出した。

 ところで、この本の中でも出てくる"Never Let Me go"と言う曲をiTunesで探していたら、たまたまこの本のオーディオブックが引っかかった。で、その長さが、なんと9時間41分、丸一日かかっちゃうじゃないですか!僕自身はそんなに読むの遅い方では無いと思うけど、この本はじっくり読んで4時間コースでした。いやー、9時間ってちょっと現実的じゃないよねえ。いや、それともオーディオブックって連続で聞くのではなくて、細切れに聴くモノで、それでも耳からだとストーリとか覚えていられるってことなのかなあ。