懐古

 こないだの日本への一時帰国の往復、ANAだったのだけど、機内エンターテイメントでベストヒットUSAをやっていて、いやー、なんだか若返りました。土曜日の夜にレコードジャケットがパタパタ倒れていくのが楽しみだったんですよ。僕は特にタイムマシーンのコーナーが好きで、そこでドアーズとかピンクフロイドとかを聴いたのがすごく印象に残ってて、プログレとか聴くきっかけになったんだよね。高校時代と言えば、小林克也鈴木英人の絵だったなあ・・・正直言うと、僕FMステーション派だったんでした。カセットテープとか編集して、インスタントレタリングとかでキレイに整理してたんですよ。
 だからって訳ではないのだけど、なんとなく昔を思い出して買ってみた本。

気まぐれコンセプト クロニクル

気まぐれコンセプト クロニクル

 84年から始まってるのだけど、84年というとちょうど中学2年くらいで、ちょうど色気づく年頃だったわけで、実は早朝からバーゲンに並ぶなど、まさにDCブランドブームに踊らされたクチです・・・もう少し大人になれば、僕もバブルを謳歌できると信じていましたが、気がつけばギリギリ就職はできたものの、花の20代を失われた十年で過ごしてきていた訳なんですねえ。なんか本の帯にも「謳歌」という文字があるのだけど、とても80年代的な、ずいぶん懐かしい響きだなあ。ちなみに、このホイチョイの代表の馬場康夫っていうのは、安部晋三と並ぶ僕の出身大学の顔なんですね。ま、その評価はともかく、そういう人たちが集まってた時代のウチの学校って、なんだか楽しそうだなあ。
 本の帯にもありますが、21世紀を謳歌していきたいですよね。でもバブルの頃とは違って、今はより内的な充実が求められるというか、モノだとかイベントみたいな形で「謳歌する」ことはできなくなってきているけど、ある意味、それは健全とも言えるわけです。バブルの頃のような、外的なというか雰囲気的な「成長感」みたいなモノではなく、自分自身の「成長の実感」というか、そういったものがポイントかなあと少し前から感じてきています。まそのためには、周囲からいろんな刺激を受けて、自分自身が変わっていける環境に身を置いていくことができたらなあと思うわけで、そんなわけで、帰国後の職場として、全く初めての部門を希望してみたっていうのもあるんですよ。
 いよいよ帰国まであと一ヶ月を切りました。なんだか、仕事も何も、いろいろ感じながらやっている今日この頃です。