オバマ就任演説

 それにしても、米国大統領の就任演説を、普通の日本人がこれだけ注目して、(しかも生で)見るというのは、やはりすごいことだと思います。某首相の所信表明演説も聞いてないのに・・・
 オバマさんが歴史的な大統領になるのは既に間違いないとは思いますが、果たして偉大な大統領になれるのか、なにはさておき就任演説を聞いてみました。選挙戦でよく見られたパフォーマンス的な言い回しなどはほとんどなく(それでもマスコミは”responsibility of new eranew era of responsibility”などに意味を持たせたいようですが・・・)、率直な現実認識と将来のビジョン、過去(歴史)に立脚した現在と未来、世界と米国との関係、テクノロジーと倫理、などなど、18分間ほどで「アメリカという国のあり方」を描ききったという印象でした。言葉は平易でわかりやすいですが、内容は重厚でこってりという感じ。”Change”や”We Can”を安売りすることもなく、僕はとても良い演説だったと思います。聞いた後に、「日本(人)とは」みたいなことを、考えて、言葉にする努力を惜しんではいけないな、と感じました。なんとなく、そこに思想や理想があるような気がしたのです。