You are

 今日は仕事で群馬の方まで行く用事があったので、雑誌を買おうとして途中の本屋に入ったら、ブルータスの表紙に「本が人を作る。」と書いてあって思わず買っちゃいました。ま、中身はともかく、このコピーはいいですね。よくYou are what you ate.っていうけれど、You are what you read.でもあるのだな。そういや最近は土日も含めて飲んでばかりなのでほとんど本を読んでません。むさぼるように日本語を読み漁ったアメリカ時代が懐かしいです。


 そんな最近読んだ本。

和辻哲郎―文人哲学者の軌跡 (岩波新書)

和辻哲郎―文人哲学者の軌跡 (岩波新書)

 高校生の時に、地理の事業で和辻の風土―人間学的考察 (岩波文庫)をベースにしたいわゆる人文地理学の話があって、とても面白いと思った記憶があります。旅行とかで観光地を回るのもいいですが、こういう視点でぼーっと人々の暮らしを眺めてるだけでもとても楽しいのです。遺跡とか行っちゃった日には、そりゃもういろんな妄想と相まっていくら時間があっても足りません。ま、この本自体はそれほど面白いというわけではないけれど、久しぶりに和辻とか西田幾多郎とか読んでみたくなりました。


分類思考の世界 (講談社現代新書)

分類思考の世界 (講談社現代新書)

 まだ途中なのだけど、なかなか面白いです。分類思考(メタファー)と系統樹思考(メトニミー)てのは、いろいろなところで適用してみたら面白いかも。例えば会計におけるB/SとP/Lを仕分けの結果(分類)と過程(系統)というふうに解釈してみるとか。別にこの本のおかげでというわけではないけれど、静的な現状の分析だけでなくその時間的推移、つまり時間軸を加えた3次元の思考は、実際の仕事とかでもいろいろ試したりしてるところです。ま、それもこれも幻想に基づいた人間の業だというのがこの本の主張なんですけどね(ちょっとまとめすぎか・・・)。ま、仕事だって人間相手だしね。人によっては難解かもしれないけど、おすすめです。



 もうすぐ年末年始。すでに毎日のように飲み会が入ってるのですが、なんとかハード読書(読書以外しない)の時間も取れるといいのだけど。